独立系FPにも2種類ある?それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説

インターネットやSNSの普及により、独立系FPの存在が少しずつですが認知されつつあります。一般の方の金融知識が向上してきたことも1つの要因かもしれません。

しかし、独立系FPは大きく2種類に分けられることをご存じでしょうか?この2つの違いをきちんと理解しておくことで、自身に適した独立系FPを見つけやすくなります。

この記事では、独立系FPの種類と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。自身がどちらの独立系FPに向いているかも解説するため、独立系FPへの相談を検討している人に役立つ情報になっています。ぜひ最後までご覧ください。

目次

そもそも独立系FPとは

「独立系FP」とは、どこの企業にも属しておらず、個人で独立開業しているFPのことです。そのため、企業からの営業目標やノルマなどはなく、相談者の利益を優先したプランを提案できます。

また、独立系FPは相談するにあたって相談料が発生することも特徴の1つです。「企業系FP」は保険相談などを無料で提供することが一般的ですが、独立系FPに相談する場合は1時間あたり〇〇円といった形で相談料を支払うことが多いです。

日本FP協会の公表している資料によると、FPへの相談料は5,000円~20,000円といわれています。


出典:日本FP協会 相談料の目安

相談料について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

独立系FPは2種類に分けられる

独立系FPの認知度は少しずつ向上してはいますが、独立系FPが2種類に分けられることについて知らない人も多いはずです。

独立系FPは大きく次の2つに分類されています。

・金融商品を販売する独立系FP(以後、販売型の独立系FP)
・金融商品を販売しない独立系FP(以後、アドバイス型の独立系FP)

それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。

販売型の独立系FP

「販売型の独立系FP」とは、その名のとおり金融商品を販売する独立系FPのことです。企業に属してはいないものの、さまざまな金融機関と提携して保険や投資商品といった金融商品を取り扱い、それらの商品を販売して手数料を得ています。

そのため、販売型の独立系FPは、「企業系FP」と近い性質を持ち合わせています。

冒頭で、独立系FPは相談料をとることが一般的であると述べましたが、販売型の独立系FPは手数料ビジネスも採用しているため、企業系FPと同様に無料で相談するケースも多いです。

販売型の独立系FPのメリット

「販売型の独立系FP」のメリットは、次の2つです。

・アドバイスから購入まで一貫したサポートが可能
・販売商品に対して豊富な知識を持ち合わせている

「販売型の独立系FP」は、相談から商品の提案、そして購入までの工程すべてを対応してくれます。

相談者は一ヵ所でさまざまな金融商品についての情報を得られ、それに基づいた適切な商品を提案してもらえます。加えて、その担当者から金融商品を直接購入することも可能です。これにより、相談者は別の金融機関に出向いて商品購入をする必要がなくなり、時間や労力の節約につながるでしょう。

また、「販売型の独立系FP」は特定の金融商品を販売することから、取り扱っている商品について豊富な知識を持ち合わせています。そのため、商品について分からないことや、疑問に感じること、その分野においての最新情報などを詳しく教えてもらえるでしょう。

販売型の独立系FPのデメリット

「販売型の独立系FP」のデメリットは、特定の商品に偏った提案を受ける可能性があることです。多くの金融商品は、販売することで手数料が得られる仕組みです。そのため、中立的な立場で提案をすると言いつつも、実際には手数料を多く得られる商品を提案するFPもごくまれに存在します。

アドバイス型の独立系FP

「アドバイス型の独立系FP」とは、金融商品をいっさい販売しない独立系FPのことです。特定の金融商品を販売して手数料を得ることがないため、相談者から相談料を直接受け取るビジネスモデルを採用しています。

「アドバイス型の独立系FP」の中には、執筆や講演などで収益を得ているケースもありますが、基本的には相談料が中心であるといってもよいでしょう。

このように、手数料に依存しないビジネスモデルを採用しているため、基本的には相談者に対して保険や証券、不動産といった金融商品を勧めることはありません。

「アドバイス型の独立系FP」のメリット

「アドバイス型の独立系FP」のメリットは主に次の2つです。

・完全中立なアドバイスを受けられる
・金融商品の勧誘を受けることがない

「アドバイス型の独立系FP」のメリットの1つに、完全中立的な立場からアドバイスや提案を受けられることが挙げられます。

「販売型の独立系FP」の場合ですと、企業に属していないとはいえ、金融商品を販売して手数料を得るビジネスモデルであることから、完全中立的な立場で対応してもらえるとは言い切れません。

その点、「アドバイス型の独立系FP」であれば、手数料などに影響されず、相談者にとって最適な提案を受けられるでしょう。

また、「アドバイス型の独立系FP」は金融商品をいっさい販売しないため、相談の際に金融商品を勧められる心配がない点もメリットの1つです。

アドバイス型の独立系FPのデメリット

「アドバイス型の独立系FP」のデメリットは、具体的な商品選びや購入に関しては別の窓口を利用する必要があることです。

たとえば、「アドバイス型の独立系FP」に相談した結果、個人年金保険を活用して老後資金の準備をすることでまとまったとしましょう。その際に、肝心な契約については、取扱いのある保険会社の窓口で契約等の手続きを行う必要があり、一ヵ所で相談から契約までを完結することができません。

相談者からすると、再度別の窓口に出向いて契約手続きをしないといけないことに対して、面倒と感じてしまう可能性が高いはずです。

販売型の独立系FP」と「アドバイス型の独立系FP」どちらに相談すればいい?

ここまで2種類の独立系FPについての特徴やメリット・デメリットをみてきました。しかし、実際にどちらの独立系FPを選べばよいか分からない人も多いでしょう。

ここからは、「販売型の独立系FP」が向いている人と、「アドバイス型の独立系FP」が向いている人の特徴について解説します。

「販売型の独立系FP」への相談が向いている人

「販売型の独立系FP」が向いている人は、相談から商品の購入までを一括でサポートしてもらいたい人です。

相談者の中には日頃忙しく、なかなか時間を捻出できない人もいるでしょう。その際に、やっと時間を作って相談したにも関わらず、購入については再度別の窓口に出向かなければならないとなると、大変不便に感じてしまいます。

その点、「販売型の独立系FP」であれば、相談から購入までを一括でサポートしてもらえ、時間の節約につながります。

「アドバイス型の独立系FP」への相談が向いている人

一方の「アドバイス型の独立系FP」が向いている人は、金融商品の勧誘をいっさいされず、完全中立的な意見を求める人です。

相談者の中には、FPから金融商品の勧誘をされるだけで不快に感じる人もいるかもしれません。「アドバイス型の独立系FP」であれば、金融商品をいっさい販売しないため、安心して相談することが可能です

また、最終的な商品選びを自身で行うことに抵抗がない人も「アドバイス型の独立系FP」に向いているでしょう。

たとえば、資産運用について「アドバイス型の独立系FP」に相談し、NISAを活用して株式に投資することでまとまったとします。この場合ですと、最終的な銘柄選びは自身で行う必要があります。しかし、それに対して苦に感じない、もしくは自身で積極的に商品選びを行いたい場合は「アドバイス型の独立系FP」を利用するとよいでしょう。

独立系FPをどのように見つければいい?

ここからは、独立系FPの見つけ方についてみていきます。独立系FPに相談してみたいと思いインターネットで検索してみても、お住いの地域で活動している独立系FPをなかなかみつけられないことが多いです。

独立系FPの効率的な見つけ方は以下のとおりです。

・事務所ホームページを検索
・日本FP協会のサイトから検索
・セミナーに参加する

多くの独立系FPは自社のホームページを開設しています。そのサイト内にあるFPのプロフィール等を確認して選ぶとよいでしょう。その際に「独立系FP 相談 地名(例えば神奈川など)」で検索することで、お住いの地域で活動している独立系FPが検索結果に上がってきます。

また、独立系FPも無料セミナーを開催することがあります。このようなセミナーに参加し、FPに直接会ってみるのも選択肢の1つでしょう。

独立系FPの見つけ方についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

お金に関する相談は独立系FPに相談を!

独立系FPにも「販売型の独立系FP」と「アドバイス型の独立系FP」の2つに分類されることを解説しました。

「販売型の独立系FP」は保険や投資商品などを販売することが可能なため、相談から購入までを一括してお願いしたい人に向いています。一方の、「アドバイス型の独立系FP」は金融商品をいっさい販売しないFPのため、最終的な商品選択を自身で積極的に行いたい人や、金融商品の勧誘をいっさい受けたくない人に向いているでしょう。

自身がどのタイプの独立系FPに向いているかをきちんと把握し、お金に関する問題があれば一度相談してみてはいかがでしょうか。

神戸で「アドバイス型の独立系FP」をお探しの方は「NEWSTYLE神戸FP相談」でも相談が可能です。

「NEWSTYLE神戸FP相談」では完全中立で金融商品をいっさい販売しない独立系FPが相談者様の利益を優先して対応致します。

オンラインでも対応可能なため、神戸以外の方からのご相談もお待ちしております。

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この記事を書いた人

ツヨシのアバター ツヨシ ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

大学卒業後、医薬品・医療機器会社に就職。
在職中にFP1級、CFP、宅地建物取引士に独学で合格。
会社を退職後、未経験から神戸で数少ない独立系FPとして起業。
現在は相談業務、執筆業務を中心に活動中。

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