独立系FPの魅力を知り、一度相談してみようか考えたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、その際にどうやって独立系FPを探せばよいか分からない方も多いかもしれません。独立系FPは宣伝活動をあまり行っておらず、なかなか見つけにくいのが現状です。
この記事では、独立系FPの効率的な探し方と、選ぶ際のポイントについてみていきます。選ぶ際に注意すべき点も解説するため、これから独立系FPに相談しようと考えている方の参考となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
独立系FPは見つけにくい
独立系FPを探そうとしてもなかなか見つけにくいといった言葉をよく聞きますが、その理由は主に次の2つが考えられます。
広告宣伝をあまりしていない
独立系FPの多くは1人ないしは少人数で営業活動をしているため、大手の保険会社や証券会社と比較して事業規模が小さいです。そのため、テレビCMやインターネットなどの広告宣伝にかけられる資金が非常に限られています。その結果、独立系FPの存在は世間の目に留まりにくく、探してもなかなか見つけにくいのが現状です。
一方、保険会社などの金融機関は大規模な広告や宣伝活動を通じてその存在が世間に知れ渡っており、一般の方の脳にその存在が記憶されているはずです。
SEOで負けてしまい検索しても上位表示されない
独立系FPはSEO競争において大手企業に劣るため、検索エンジンで上位に表示されにくいことがあります。例えば、Google検索で「独立系FP 人気」で検索した場合、以下のような検索結果になりました。
図表1
※4月時点の上位表示です。
このように、検索上位に上がってきているのは独立系FPのサイトではなく、保険販売をメインとする有名なポータルサイトです。これらのサイトは多くの資金を投入してSEO対策を行い、キーワードに強くなっていることから、一般のユーザーが検索すると、このようなサイトが上位に表示されます。
その結果、独立系FPのサイトは検索結果の後方に位置しやすく、見つけにくくなってしまうのです。
独立系FPの探し方は大きく3つ
ここからは本記事のメインテーマとなる独立系FPの効率的な見つけ方について解説します。独立系FPは主に次のような方法で見つけるとよいでしょう。
事務所ホームページを検索
1つ目はインターネットから事務所ホームページを検索する方法です。多くの独立系FPは自社のホームページを開設しています。その際に前述のような「独立系FP 人気」などの抽象的な検索方法ではなく、「独立系FP 相談 地名(例えば東京など)」などのより具体的な検索方法で探します。
ちなみに「独立系FP 相談 東京」で検索してみると次のような検索結果となりました。
図表2
※4月時点の上位表示です。
このように、具体的な検索を行うことで、検索上位に独立系FPが表示されやすくなります。そこから何社かに絞り込み、相談したい内容に合致しているFPを選択するとよいでしょう。FPの見極め方として、得意分野と相談料、保有資格などを参考にすることです。
日本FP協会のサイトから検索
日本FP協会のサイト内にある「CFP認定者検索システム」を利用することも独立系FPを探す上で有効な手段です。このシステムは、日本FP協会に登録しているCFP認定者を地域別に探すことが可能です。
出典:日本FP協会 相談できるファイナンシャルプランナーを探す(CFP認定者検索システム)
最高難易度であるCFP認定者に相談したい場合は、この検索システムを利用することで効率よくFPを見つけられるでしょう。
例えば、北海道で40代までの男性CFPを検索した場合、11名のCFP認定者が見つかりました。
図表3
※4月時点での結果
その他にも「CFP認定者検索システム」では、相談したい分野や相談料の範囲設定、氏名などを細かく設定した検索ができます。ただし、CFP認定者を対象にしているため、それ以外のFPは検索の対象外となってしまう点に注意が必要です。
セミナーに参加
独立系FPも認知度の向上を図る目的などで無料のセミナーを開催することがあります。このようなセミナーに参加し、FPに直接会ってみるのも選択肢の1つでしょう。直接会うことでFPの人間性や専門性を肌で感じられる機会にもなります。
ただし、そのセミナーが独立系FPではなく、企業系FPが開催していることもあるため、事前に主催者がどの組織に属しているかを確認しておく必要があるでしょう。
確認方法としては、名刺や事務所紹介などのパンフレットに独立系FPなどの表記がされているかチェックすることです。必要であればそのFPがどのような団体に所属し、どのような資格を保有しているかも確認するとよいでしょう。
独立系FPを選ぶポイント
独立系FPの探し方が分かったところで、ここからは独立系FPを選ぶポイントについてみていきます。自身に適したFPを選ばなければ、納得のいく提案を受けられない可能性があります。そのため、以下で紹介するポイントをきちんと理解しておきましょう。
包括的な提案をしてくれるか
包括的な提案をしてくれるかは、FPを選ぶ上で重要な要素です。包括的な提案とは、具体的に次のようなことをいいます。
各相談者の家庭環境や資産額、将来の目標などによって提案内容は異なります。FPとして、これらの情報を包括的に捉え、相談者にとって最適な提案を求められます。
例えば、教育資金の準備方法を教えて欲しい内容の相談を受けたとします。その際に、優秀なFPであれば、ただ単に学資保険などを勧めるのではなく、次のような判断をします。
などを考慮し、家計全体のバランスを見た上で効果的な資金計画を提案します。また、必要であれば教育資金に留まらず、緊急時の資金計画や老後の資金準備など、ライフステージ全体を視野に入れたアドバイスも行います。
FP資格を所有しているFPか
独立系FPを選ぶ際には「FP1級」や「CFP」の認定を受けているFPかどうかを確認しておきましょう。FPの肩書はFP資格がなくても名乗れます。そのため、FP資格がない方がFPとして活動しているケースも多いです。
「資格がない=知識やスキルがない」に直結するわけではありませんが、FP資格がない場合、どこまで問題解決能力があるかは未知数ですよね。
その点、FP資格の中で最難関である「FP1級」や「CFP」の認定を受けているFPであれば豊富な知識量が担保されています。最低でも「FP2級」や、「AFP」の認定を受けているFPに相談することをおすすめします。
FPの得意分野と相談内容が合致しているか
自身が相談したい分野と相談内容が合致したFPを探すことが重要です。
FPに相談できる内容は主に次のとおりです。
基本的にFPはお金に関する知識を網羅している方たちです。しかし、FPによって得意にしている分野は異なります。
資産運用について深い知識を有しているFPや、相続相談に特化したFP、住宅購入資金について詳しいFPなど多岐に渡ります。そのため、ホームページのプロフィール欄などで、相談者の要望に合致しているFPか確認してから選びましょう。
予算にあった相談料か
自身の予算にあったFPを選ぶことも重要なポイントです。
独立系FPに相談する際は、基本的に相談料が発生します。相談料はFP事務所ごとで異なりますが、5,000円〜20,000円の範囲で設定されています。
FP事務所の公式サイトに相談料が記載されているので、必ずチェックしてから相談してください。「1時間あたり〇〇円」といった形で相談料を支払うことが多いです。
なお、独立系FPの相談料について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
こんなFPには要注意
独立系FPは、基本的には完全中立的な立場で提案する営業スタイルです。しかし、独立系FPが100%中立的な立場であるとは限りません。
独立系FPと称しながらも、実際には保険や有価証券といった金融商品を販売することがメインの事務所も存在します。これは、独立系FPの中にも、特定の金融機関と深いつながりを持ち、その会社の商品を積極的に提案するケースがあるためです。
そのため、独立系FPを選ぶ際には、そのFPが本当に中立的な立場を保持しているのか、どのような金融商品を扱っているのかを事務所ホームページなどで確認しておくことが重要です。
信頼できる独立系FPを見つけよう!
独立系FPは広告宣伝にあまり資金を投じられません。さらに、大手金融機関にもSEO競争で劣ってしまうため、世間の目に留まりにくく、探してもなかなか見つけにくいのが現状です。
独立系FPを効率的に探すためには、事務所ホームページを検索したり、日本FP協会のサイトから検索したりする方法が効果的でしょう。検索して気になるFPが見つかったら「どういった分野が得意か」「FP資格は保有しているか」「相談料はいくらになるか」などを細かくチェックし、自身に適したFPを選びましょう。
もし、神戸で独立系FPをお探しの方は「NEWSTYLE神戸FP相談」でも相談が可能です。
「NEWSTYLE神戸FP相談」では完全中立で金融商品をいっさい販売しない独立系FPが相談者様の利益を優先して対応致します。
オンラインでも対応可能なため、神戸以外の方からのご相談もお待ちしております。