「会社の給料が上がらない」「給料が低くて生活できない」などの悩みから副業を検討している人も多いでしょう。しかし、勤務先の就業規則で副業が禁止されているところも多く、なかなか副業に一歩足を踏み出せないの人も多いことでしょう。
副業に一歩踏み出せない人の大半は「副業が会社にバレたらどうしよう」という問題があるからではないでしょうか。
この記事では、副業が会社にバレる仕組みと解決策をみていきます。副業がバレにくい仕事も解説するので、これから副業を始めてみたい人に参考となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
副業が会社にバレる2つの原因
勤務先に副業がバレる主な理由は下記の2つです。
- 住民税の変更通知書でバレる
- 社会保険料の変化でバレる
住民税の変更通知書でバレる
副業でお金を稼ぎ確定申告をすることで、役所から会社宛てに「住民税の変更通知所」が送付されます。
この住民税の変更通知書で収入が増えたことを会社が確認できるため、結果副業がバレてしまうのです。
社会保険料の変化でバレる
パートやアルバイトによる副業で、週に20時間以上働くなど「社会保険」への加入条件に該当してしまうと副業がバレてしまいます。
2つ以上の会社で働き、双方の会社で社会保険加入義務が発生した場合に、「二以上事業所勤務被保険者決定及び標準報酬決定通知書」が会社宛てに送付されます。
この中でアルバイト先やパート先の収入も記載されていることから、副業がバレてしまいます。
副業が会社にバレない方法
ここまで、会社に副業がバレる理由2つを説明しました。
次は副業がバレない方法について解説していきます。
- 確定申告の「住民税」の欄を「自分で交付(普通徴収)」に変える
- 給与所得になるアルバイトやパートはしない
確定申告の「住民税」の欄を「自分で交付(普通徴収)」に変える
確定申告書の「住民税に関する事項」の欄で、「自分で交付(普通徴収)」に○をつけることです。
こうすれば、副業の収入に対する「住民税の通知」が自宅に届き、会社にバレる心配はありません。
給与所得になるアルバイトやパートはしない
「給与所得」に該当してしまうパートやアルバイトは、副業にはおすすめできません。
前述でも説明したとおり、パートやアルバイトによる副業で、週に20時間以上働くなど、「社会保険」への加入条件に該当してしまうと副業がバレる可能性が高まるからです。
副業がバレたくない場合は、「給与所得」ではなく「雑所得」やになるような副業がおすすめです。
「雑所得」の概要や「雑所得」に該当する副業は後述で詳しく解説します。
副業がバレたらどうなる?
結論からいえば、勤務先に副業を禁止させる権限はありません。そのため、勤務先に副業がバレた場合でも、勤務先が副業をしていた人を解雇することはできません。
ただし、副業がバレると、勤務先によっては何かしらのペナルティが課される可能性があります。会社には「就業規則」があり、その就業規則に「副業禁止」となっていれば、それを破ったことによるペナルティは覚悟する必要があるでしょう。
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
憲法第二十二条
就業規則に「副業禁止」となっている場合でも、日本には「職業選択の自由」※があります。
業務時間外に何をしようが社員の自由であるため、労働時間外に副業をしていても懲戒処分される可能性は低いといえるでしょう。労働時間外まで、会社は社員を拘束する権限はありません。
※参考:日本国憲法第二十二条より
ただし、次の場合は懲戒処分の可能性があります!
本業と直接競合する仕事の場合は、勤務先に損害を与えてしまう可能性があります。
勤務先と個人の副業が利益相反するような副業は絶対にやめておきましょう。
副業している人の確定申告
副業の内容が「給与所得」か「雑所得」かの所得形態によって確定申告のルールが変わります。
ここからは各所得形態別に確定申告のルールを解説していきます。
副業で支払われたお金が「給与所得」の場合
パートやアルバイトなど雇用契約を結んで得た収入
パートやアルバイトなど雇用契約を結んで働いて得た収入は「給与所得」に該当します。副業の収入が「給与所得」に該当しているなら確定申告が必要です。
副業により2つ以上の勤務先から給与をもらっていても、年末調整は1つの会社でしかできません。
本業の会社で行う年末調整は、パートやアルバイトの副業収入を含めずに所得税を算出することになり、正式な所得税と住民税の金額を算出するには、副業で得た収入を確定申告をする必要があるのです。
副業で支払われたお金が「雑所得」の場合
雑所得の場合は収入が20万円以上になると確定申告が必要です。
売上-経費=雑所得の収入
これが20万円以上の場合は確定申告が必要です。
「雑所得」とはどういった収入なのかというと、個人間売買や雇用契約を結ばずに仕事を受注することです。
具体的には、
- 安く商品を仕入れてメルカリなどで高く売るような「せどり」
- クラウドソーシングで注文を請け負って報酬をもらう「WEBライター」
- 「WEBデザイナー」
そして確定申告では、確定申告書の「住民税に関する事項」の欄で、「自分で交付(普通徴収)」に○をつけることを忘れずに行いましょう。
こうすることで、副業の収入に対する「住民税の通知」が自宅に届くようになり、会社にバレずに済むでしょう。
副業がバレにくいおすすめの副業
前述でも説明した通り、「給与所得」より「雑所得」のほうが会社にバレにくい仕事です。
ここではその「雑所得」に分類されるおすすめの副業を紹介します。
WEBライター
WEBライターは、副業として人気のある仕事です。
まったくの初心者でもチャレンジすることができ、パソコンとネット環境があればできる仕事であることも人気の要因ともいえます。
WEBライターの仕事は、主に「クラウドワークス」「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトで見つけられます。
WEBライターの仕事の主な流れは次の手順です。
- クライアントが出している案件に応募する
- 応募に通れば、仕事を受注できる
- 指示されたテーマや文字数に従って記事を作成
- 完成した記事を納品して報酬をもらう
ブログによるアフィリエイト収入
ブログで記事を執筆し、アフィリエイト広告を貼って収入を得るのが副業としてのブログです。
無料でブログを作ることもできるので、初期費用はほとんどかからないのが魅力的です。
ハンドメイド販売
ハンドメイド販売はモノづくりが得意な人におすすめの副業です。
自分でオリジナルの雑貨や小物などを作り、それを「メルカリ」や「minne」で販売してお金を稼ぎます。
趣味でモノづくりをしている人は挑戦してみる価値があるでしょう。
せどり
せどりは、実店舗やネットショップで安く購入したものを、メルカリやアマゾンで販売して収入を得る方法です。この副業も勤務先にバレにくく、そして人気があります。
最初は価格相場がわからないため苦労しますが、数多くの商品と価格をみていけば数ヵ月もすればコツを掴むといわれています。
コツさえ掴むことができれば月に数万円程度は稼げる副業です。
YouTube
一般の人やタレントがどんどん参入している動画配信は、現在とても注目されています。
参入者が増えすぎて飽和状態という人もいますが、まだまだ副業としての可能性は十分にあるといえるでしょう。
顔を出さずに動画配信をして稼いでいる人もいるので、工夫次第では身元がバレずに稼ぐことも可能です。
まとめ
- 「雑所得」に分類される副業を選ぶ
- 確定申告の際は「住民税に関する事項」の欄で、「自分で交付(普通徴収)」に○をつける
ここを注意することで、副業のリスクは最小限におさえることができます!
今回紹介した副業で月に数万円でも収入を上げることができれば、10年20年と長いスパンで見たときに大きな資産を築くことが可能です。
「副業からはじめた仕事が、いまではそれが本業になった」という人もいます。
とくに大きな初期費用がかからない副業であれば、失敗するリスクが少ないので、みなさんも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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