みなさんは毎月給料日に生活費を引き出すためや、別口座に現金を振り込むために行列のできた銀行ATMに並んだりしていませんか。仕事のお昼休憩時間を削って並んでいる人も多くいるでしょう。その時間、非常にもったいないですよね?
しかしネット銀行の口座を作ればそのような理由で時間を削る必要はありません。
今回は独立系FPがおすすめのネット銀行を紹介します。ネット銀行の利便性や優遇サービスの解説もするので、まだネット銀行を活用していない人はぜひ参考にしてください。
ネット銀行とは?
「ネット銀行」とは、実店舗を持たず、インターネット上での取引を中心に営業をする銀行のことです。
実店舗を構える銀行と同様に、「引き出し」や「預け入れ」「振り込み」が可能です。
さらに、アプリをダウンロードすることで、ご利用明細や残高がスマートフォンでいつでも確認できます。
ネット銀行おすすめ3選!特徴を解説
ネット銀行の口座を開設する前に選ぶ際のポイントをおさえておきましょう。
- ATM無料利用回数
- 提携ATM設置数
- その他優遇サービス
このポイントをふまえておすすめのネット銀行3社をご紹介します。
1.住信SBIネット銀行
- 最大で月20回の手数料が無料
- SBI証券との連携で資産運用の利便性UP!
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが提携して設立されたネット銀行で、最大の強みは手数料の無料回数が多いことです。無料回数をかしこく利用することで、ATMの「引き出し」や「預け入れ」「振り込み」による手数料負担を大幅に軽減できます。
最大で月20回手数料が無料
スマプロ(スマートプログラム)と呼ばれるランクを設けており、ランクによって手数料無料回数が決まります。
ランク | ATMご利用手数料の無料回数(入出金) |
---|---|
ランク4 | 月20回 |
ランク3 | 月10回 |
ランク2 | 月5回 |
ランク1 | 月2回 |
不正送金を防ぐ「スマート認証NEO」の登録をするだけでランク2に上がるため、最低でも月5回の手数料無料が利用できます。また、提携ATMは全国の至るところに設置されているため、都心に住んでいる方であればATMを探すのに困ることはないでしょう。
全国の提携ATM
- セブン銀行
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
- ローソン銀行
- Enet
振込手数料
- 住信SBIネット銀行、三井住友信託銀行間は振込手数料が無料
- その他の銀行へはスマプロのランクによって無料回数が決まる
SBI証券との連携で資産運用の利便性UP!
SBI証券と連携すれば、「SBIハイブリッド預金」という預金口座を利用できます。
SBIハイブリッド預金にある残高は、SBI証券での運用資金に利用することが可能です。つまり、預金と運用資金両方の性質を持っている預金になります。
通常であれば、銀行口座から証券口座に資金を移動し、そこから運用商品を買付ける仕組みです。しかし、SBIハイブリッド預金はこの手間を省くことが可能な大変利便性の高いサービスになります。
2.楽天銀行
- 月最大7回ATM手数料無料
- 楽天ポイントが貯まりやすい
- 預金金利が高くなる
楽天銀行は、普段から楽天市場や楽天証券などを利用する楽天ユーザーにおすすめのネット銀行です。
住信SBIネット銀行と同様に、ATM手数料無料や振込み手数料無料のサービスを展開しています。
また、楽天銀行と楽天市場を紐付けることにより、楽天ポイントが貯まりやすくなるのも大きなメリットでしょう。
さらに、楽天証券と紐付けすれば、預金金利を大幅に上げることが可能です。
月最大7回ATM手数料無料
楽天銀行も「ハッピープログラム」と呼ばれるランク付け制度が設けられています。
このハッピープログラムのランクによって、手数料の無料回数が決まります。
ランク | ATMご利用手数料の無料回数(入出金) |
---|---|
スーパーVIP | 月7回 |
VIP | 月5回 |
プレミアム | 月2回 |
アドバンスト | 月1回 |
ベーシック | 月0回 |
楽天銀行に100万円以上の残高があれば、VIPランクになり、月5回無料でATMが利用できます。
楽天ポイントが貯まりやすい
楽天銀行の口座で楽天カード利用代金の引落しをすると、最大9ポイントが自動的に貯まります。
楽天市場をよく利用する人は楽天カードと紐付けしておくだけで、簡単にポイントが貯まってお得です。
預金金利が高くなる
楽天証券にも「マネーブリッジ」と呼ばれる、預金と運用資金両方の性質を持った預金があります。
楽天証券の口座開設をして「マネーブリッジ」を利用することで、普通預金の金利が最大0.1%(税引き前)に上がります。一般的な普通預金の金利は0.001%であるなか、楽天銀行の金利は0.1%と非常に魅力的です。
3.イオン銀行
- 月最大5回ATM手数料無料
- WAONポイントが貯まる+割引特選がある
イオングループの銀行のため、イオンやイオン系列でお買い物を頻繁にする人におすすめです。
イオン銀行もATM手数料無料や振込み手数料無料のサービスを実施しています。
イオン銀行はみずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行と提携しているため、約55,000台以上のATMを無料で利用できます。
また、イオンにはWAONポイントがあり、貯まったWAONポイントをお買い物に使うことが可能です。
イオン銀行であればこのWAONポイントを貯めやすくなるでしょう。
月最大5回ATM手数料無料
イオン銀行も「イオン銀行Myステージ」と呼ばれるランク付けがあります。
このイオン銀行Myステージのランクによって、手数料無料回数が決まる仕組みです。
ランク | ATMご利用手数料の無料回数(入出金) |
---|---|
プラチナ | 月5回 |
ゴールド | 月3回 |
シルバー | 月2回 |
ブロンズ | 月1回 |
WAONポイントが貯まる+割引特選がある
イオンカードセレクトを作り、オートチャージを利用して支払うと還元率が1%になります。イオンカードセレクトとは、電子マネーWAONとイオン銀行のキャッシュカード機能を備えたカードです。
イオン銀行の口座を作るときはイオンカードセレクトとして作ることをおすすめします。
また、イオンカードセレクトをもっていれば、イオンでのお買い物で、20日30日は5%OFFになる特選も魅力の一つでしょう。
ネット銀行の注意点
ここまで各ネット銀行の魅力をお伝えしてきました。
次はネット銀行の口座を持つ際の注意点についてみていきます。
ウイルス感染や不正ログインに備える
ネット銀行の口座を持つ際にリスクとなるのが「ウイルス感染」や「不正ログイン」です。
基本的な対策は、以下のように普段のインターネットを使用するときと大きく変わりません。
- 怪しいサイトは開かない
- 暗証番号は頻繁に変える
怪しいサイトならまだ警戒できますが、メールで届いたURLを安易に開かないなども大切です。
また、公式サイトを装ってIDやパスワードの入力を誘導するケースもあるので注意が必要です。
その他、最小限の被害に抑えるため、銀行口座内の残高を最低限にとどめておくことも有効でしょう。
住信SBIネット銀行は「スマート認証NEO」、楽天銀行やイオン銀行は「ワンタイムパスワード」など、ネット銀行自体もさまざまな対策を実施し、セキュリティーに対して細心の注意を払っています。
まとめ
今回はネット銀行3社を紹介しました。
3社とも買い物をしたり、投資を始めたり、ポイントを貯めたりと利便性の高いネット銀行です。
ネット特有の注意点もありますが、かしこく利用すれば非常に利便性も高く、無駄な時間を省くことができます。
日常的で利用することの多い「入出金」や「振込み」といった作業を、ネット銀行を活用してスムーズで快適なものに変えていきましょう。