みなさんは「資産運用」に対してどういった考えをお持ちですか?
「やってみたいけど、どうしたらいいか分からない!」
「失敗して破産してしまったらどうしよう」
など、いろいろな思いがあるでしょう。
現在、なんらかの資産運用をしている人は約40%になります。
「意外と多いな」と感じた人も多いでしょう。
近年「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」など、税金の優遇をし、国が資産運用の後押しをしています。
SNSでインフルエンサーによる運用への呼び掛けなども影響し、資産運用を始める人が増加中。
社会全体が、資産運用をしなければならないような雰囲気になっているようにも見受けられます。
しかし実際のところ、本当に資産運用をしなければならないのでしょうか?
今回は「資産運用(投資)はした方が良いか?」を筆者の考えを交えてお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
資産運用に対しての筆者の考え
結論からいえば、資産運用は無理にする必要はない。
ただしやってみる価値はある。
「全ての人が資産運用しなければならないのか?」というと、決してそうではありません。
なぜなら資産運用は資産形成するための「1つの選択肢」に過ぎません。
資産運用をしなくても自身の資産目標額まで到達できるのであれば、わざわざ勉強までして資産運用をしなくても良いのです。
運用しなくてもいい人の例
高年収の人
高年収で、年間200万円以上貯蓄できる人は、
そもそも資産運用しなくても老後困ることはほぼありません。
高収入Aさん
年齢30歳、年間貯蓄額200万円、退職金2,000万円、年金月額20万円
65歳の退職時に貯蓄額7,000万円
さらに退職金2,000万円を合わせると資産合計9,000万円
65歳時には、ほぼ億万長者です。
9,000万円を35年間取り崩して、年金20万円+21.4万円を合わせれば、100歳まで計41.4万円で毎月生活できます。
貯蓄だけで資産目標を達成できる人
一般的な収入でも、自身の資産目標額を達成できるのであれば資産運用は必要ありません。
貯蓄だけで資産目標を達成できるBさん
年齢30歳、老後資金の目標額3000万円、退職金800万円
年間貯蓄額63万円、年金月額18万円 目標額3,000万円
65歳までに目標額3,000万円達成するためには、
3,000万円-800万円(退職金)の2,200万円を35年間で貯蓄する必要があります。
2,200万円÷35年は約63万円
毎年63万円貯蓄できる人は65歳までに目標額の2,200万円を貯蓄できるので資産運用する必要はありません。3,000万円を35年間取り崩して、年金18万円+7万円を合わせれば、100歳まで計25万円で毎月生活できます。
資産運用した方がいい人の例
65歳までに資産目標額に達成できない人
現在の年間貯蓄額では、65歳までに資産目標額に達成できない人 。
65歳までに資産目標額に達成できないCさん
年齢30歳、老後資金の目標額2,000万円、退職金500万円
年間貯蓄額30万円、年金月額18万円 目標額2,000万円
65歳までに目標額2,000万円達成するためには、
2,000万円-500万円(退職金)の1,500万円を35年間で貯蓄する必要があります。
年間貯蓄額が30万円のため、65歳までで1,050万円しか貯蓄できません。
1,500万円-1,050万円で450万円不足していることになります。
こうしたときに資産運用を活用します。
年間貯蓄額18万円
年間運用額12万円
年利4% 複利運用※
運用期間35年
65歳までに資産目標額に達成できないCさんが資産運用してみました。
すると、
- 65歳までに貯蓄額が630万円になります。(18万円×35年)
- 運用額が35年間で約900万円になります。(年間運用額12万円を年利4%でうまく複利運用できた場合)
これらを合計すると630万円(貯蓄額)+900万円(運用額)+500万円(退職金)で2,030万円になります。
このように資産運用を活用することによって、順調にいけば目標額を達成することが可能。
※複利効果とは?
運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。
これにより、利益が利益を生み、資産がどんどん膨らんでいきます。
運用額100万円
年利5%
これを複利運用する場合
1年目は、元本100万円+利益5万円の105万円
2年目は、100万円ではなく、105万円を運用に回します。
すると105万円の年利5%は5.25万円の利益になり、総額110.25万円になります。
資産運用のメリットは?
お金に働いてもらって資産を増やすことができる
資産運用のメリットのひとつは「不労所得」
お金が自分の代わりに働き、資産を増やしてくれます。
筆者の考えで述べた「資産運用はやってみる価値はある」はまさしくここにあります。
複利運用した場合のシュミレーションを見てみましょう。
運用額年間24万円
年利4%
複利運用
運用期間35年
この場合貯蓄のみでは資産額840万円にしかなりません。
運用した場合、資産額が1,800万円。
2倍以上の資産が変わってきます。
インフレ対策
株や不動産はインフレに強い。
インフレとは物価が上昇することです。
例)
インフレ率が2%の場合
貯蓄が100万円
貯蓄100万円で車の購入を検討中。
この場合、現時点では100万円の車を購入することはできます。
しかしインフレ率2%と言うことは、来年にはその車の価格が102万円になり、現在の貯蓄100万円では車を買えなくなってしまいます。
つまり物価が上昇すると言うことはお金の価値が下がってしまうということ。
株などの有価証券は、インフレ時はモノやサービスの単価が上昇し、それに伴って企業の収益も伸びます。そのため、インフレ中でも株価が上がることになります。
不動産などの現物資産はインフレと同時に価値が上昇していくといわれています。
現物資産を保有するのはインフレ対策として、手堅い選択肢といえるでしょう。
資産分散
円だけで多額の資産を保有するのもリスクがあります。
投資の格言で「卵はひとつのカゴに盛るな」と言う言葉があります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合に全部の卵が割れてしまいます。
複数のカゴに分けて卵を持っておけば、落としたカゴ以外は影響を受けずにすみます。
日本円の通貨危機や、ハイパーインフレが起こる可能性は0%ではありません。
世界でも現にトルコで通貨危機が起こっています。
そのために、資産の一部を外貨、一部を有価証券、一部を現物資産にすることにより、通貨危機やハイパーインフレに備えることが可能。
資産運用のデメリットは?
元本割れのリスクがある
これが資産運用をしない人の一番の理由です。
どれだけ資産運用のメリットを多く説明しようとも、このリスクがある限り、多くの人は資産運用を拒み続けます。
これを乗り越えないと資産運用に一歩踏み出すことはできません。
筆者はどうしているか
では筆者は「資産運用しているのか」と言うと、ガッツリ資産運用しています。
資産運用をする理由はシンプルに「運用とお金が好きでリスクを負ってでも資産を増やしたい」からです。
少しでも資産を増やしたいと言う願望に従っています。
インフレ対策や、資産分散などは後付けに過ぎません。
筆者はそれでも良いと思います。
その願望が起爆剤になり、すすんで勉強をしたり、実際にやってみたりを繰り返して成長していくのです。
大事なことはリスクを十分理解し、自己責任のもとで運用をすること。
証券会社はどこを選べばいいの?
ここまでの解説を読んで「運用すべき!」と感じた方は、今から紹介するおすすめの証券会社で口座解説してみてはいかがでしょうか?
また「資産運用しなくてもいい」と考えている方も証券口座を作っておきましょう。
現在は資産運用しなくても良いと考えていても、ある日、資産運用してみたいを思うときが来るかもしれません。
今買いたいと思ったときに、1から口座の申請していては非常に面倒です。
オススメの証券会社
- 楽天証券
- SBI証券
両者ともネット証券になります。
この2トップを抑えておけば全く不便なこともなく取引きできます。
「楽天証券」オススメポイント!
- 楽天ポイントで運用できる
- 日経新聞を無料で読める
- 手数料が業界トップ水準
- 豊富な品揃え
「SBI証券」オススメポイント!
- Tポイントで運用できる
- 1株から株を購入できる
- 手数料が業界トップ水準
- 豊富な品揃え
両者ともポイントで運用可能で、手数料も品揃えも業界トップ水準。
楽天証券の口座を開設すると無料で日経新聞をパソコンやスマホで読むことができるのもメリットの一つ。
SBI証券の場合は「S株」があります。通常株を買う場合は100株からになりますが、この「S株」を利用すれば1株から株を購入することが可能です。
この「楽天証券」「SBI証券」の両方の口座を作りましょう。証券口座は複数持つことが可能です。
両方のメリットを最大限利用し、上手に使い分けをしていきましょう。
使い方のイメージはこちら
普段は楽天カードで買い物をし、楽天ポイントを貯める。
楽天証券でその楽天ポイントを使って運用する。
必要な運用情報は楽天証券の無料サービスである、日経新聞で確認。
軍資金では買えない株があれば、SBI証券のS株を利用して1株から購入する。
このように「楽天証券」と「SBI証券」の両方の口座を持てば自身の生活スタイルに合わせて運用をすることができます。
まとめ
資産運用は必要ではないが、資産運用はやってみる価値はある。
- 貯蓄だけで資産形成を十分できる人は、そもそも資産運用をする必要はない。
- 貯蓄だけでは目標の資産形成を実現できない人は資産運用を活用しましょう。
資産運用のメリットは
- お金に働いてもらって資産を増やすことができる
- インフレ対策
- 資産分散
資産運用のデメリットは
- 元本割れのリスクがある
- 常に勉強が必要
オススメ証券会社
- 楽天証券
- SBI証券
両方の口座を持ち、自身の生活スタイルに合わせて両方のメリットを最大限生かしながら運用をしていく。
今回は以上になります。この記事を読んで自身が貯蓄だけで老後資金を準備できる人は、今までどおり仕事に励み、貯蓄を続けていってください。
もし運用が必要な人は、まずは証券口座の開設です。そして資産運用を学びたい人はこのブログで紹介していくので参考にしてください。