独立系FPは相談料がかかる!? 相談料が必要な理由と料金設定の目安を解説!

独立系FPに相談する際に、相談料がかかるのか気になる方もいるのではないでしょうか。また、相談料の相場についてもよく分からない方も多いでしょう。

この記事では、独立系FPに相談する際にかかる大まかな費用と、相談料が必要になる理由について解説します。また、独立系FPに相談するメリットや注意点についても解説するため、これから独立系FPに相談を検討している方の参考になるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

目次

独立系FPが相談料を取る理由

FPに相談する際に「無料で相談できるFP」と「相談料が必要なFP」がいます。主に無料で相談できるFPは企業に属しているFP、つまり「企業系FP」です。一方の有料で相談業務を行うFPを「独立系FP」といいます。

日本において多くのFPが無料で相談に乗ってくれるなかで、なぜ独立系FPは相談料が発生してしまうのでしょうか。

手数料に依存しないビジネスモデルを採用しているから

多くの独立系FPは中立型であり、収益源の一部は相談者から徴収する相談料になります。独立系FPの中には、執筆や講演などによる収益を得ているケースもありますが、基本的には相談料が中心であるといってもよいでしょう。

このように、独立系FPは手数料に依存しないビジネスモデルを採用しているため、基本的には相談者に対して保険や証券、不動産といった金融商品を勧めることはありません。

日本FP協会が公表した資料によると、FP業務の売上における内訳は、「相談業務」が最大で平均17%、金融商品等の募集・仲介・販売による手数料が12.4%になります。
図表1

出典:日本FP協会 2021年度 ファイナンシャル・プランナー実態調査 結果報告書

このデータはFP業界全体のものであり、独立系FP単体でみた場合はさらに相談料が中心の結果になることが予想されます。

相談料は5,000円~20,000円

独立系FPに有料相談をする場合は「1時間あたり〇〇円」といった形で相談料を支払うことが多いです。日本FP協会の公表している資料によると、FPへの相談料は5,000円~20,000円といわれています。
図表2


出典:日本FP協会 相談料の目安

1時間当たりでは5,000円~10,000円が47.3%と最も多い数字となっており、次に多いのが10,000円〜20,000円です。

ただし、ライフプラン表などの作成については別途料金を設けているケースもあり、その場合はさらに料金が上がることになるでしょう。同調査によると、ライフプラン表などの提案書作成費用の平均は43,000円となっています。

独立系FPの相談料の具体例

では、実際に独立系FP事務所で採用されている料金設定の例をいくつかみていきましょう。以下で金融商品を販売しない完全中立型のFP事務所4社を紹介します。

FPサテライト

FPサテライトは、東京を拠点にしている独立系FP事務所で、18名(2023年11月25日時点)のスタッフが在籍中です。相談業務以外にも執筆や記事の監修、セミナー講師など幅広く活動を行っています。相談料はスポット相談で22,000円(税込)です。


引用:FPサテライト

会社名FPサテライト
相談料22,000円(税込)
代表者町田 萌
保有資格日本FP協会認定CFP®など
所在地東京都中央区銀座6-6-1銀座風月堂ビル5F
公式サイトFPサテライトの公式サイト

こころFP事務所

こころFP事務所は東京で活動中の独立系FP事務所で、こちらも相談業務以外にも執筆や講演活動、ラジオ出演など幅広い活動を続けています。相談料は90分で16,500円(税込)です。


引用:こころFP事務所

会社名こころFP事務所
相談料90分:16,500円(税込)
代表者小林美智子
保有資格日本FP協会認定CFP®など
所在地東京都府中市
公式サイトこころFP事務所の公式サイト

神戸・辻本FP合同会社

神戸で数少ない独立系FPで、相談業務や執筆、記事監修などをメインに活動中です。オンライン相談も実施しているため、兵庫県以外の方からの相談にも対応可能。相談料は90分で15,000円(税込)です。


引用:神戸・辻本FP合同会社

会社名神戸・辻本FP合同会社
相談料90分:15,000円(税込)
代表者辻本 剛士
保有資格日本FP協会認定CFP®など
所在地兵庫県神戸市灘区
公式サイト神戸・辻本FP合同会社の公式サイト

FPフェアリンク

福岡で活動している独立系FP事務所です。2016年に開業し、女性ならではの視点を活かしたコンサルを提供しています。相談業務だけでなく、数多くのイベントやメディアにも出演。相談料は60分で11,000円(税込)です。


引用:FPフェアリンク

会社名FPフェアリンク
相談料60分:11,000円(税込)
代表者白浜 仁子
保有資格日本FP協会認定CFP®など
所在地福岡市中央区今泉2丁目1-35
公式サイトFPフェアリンクの公式サイト

このように、4社とも1時間あたりの相談料としては10,000円程度になります。これらの相談料を1つの基準として独立系FPを探してみるとよいでしょう。

有料の独立系FPに相談するメリット

お金の相談をする場合は、費用がかかっても中立的な立場で相談に乗りやすい独立系FPに相談することをおすすめします。

以下で、独立系FPに相談するメリットをみていきましょう。

主なメリットは次の3つです。

・中立的なアドバイスが期待できる
・多角的な解決策を提案してくれる
・担当者が変わることが少ない

中立的なアドバイスが期待できる

独立系FPは相談者の問題について中立的な立場で解決策を提案してくれます。

まず、企業系FPは自社の商品を販売することが前提のため、相談者にとって必ずしも最適な商品を提案してくれるわけではありません。所属先の売り上げが良い商品を勧めてくることもあるでしょう。

もちろん企業系FPにも複数の保険会社と代理店契約を締結し、中立的な立場で保険の提案をするFPも多いです。しかし、仮に相談者の資産状況や収入を考慮した際に保険が不要であったとしましょう。この場合に保険販売をメインとする企業系FPが相談者に保険加入が不要であると提案できるかは不透明ですよね。

その点、独立系FPであれば相談料はかかるものの、どの企業にも属していないため、中立的な立場から提案ができ、保険が不要と判断されればきちんと「不要である」と指摘してもらえるでしょう。

結果的に、不要な保険への加入を避けることができ、より自身の状況に合った保険選びが可能になります。

多角的な解決策を提案してくれる

独立系FPは特定の商品を販売する必要がないため、幅広い視点から包括的なアドバイスが期待できます。

もし、これから投資を始めてみたい人が保険会社のFPに相談した場合、ドル建ての生命保険や個人年金保険といった保険機能を兼ね備えた保険商品しか提案されないケースもあり得ます。

一方の独立系FPであれば、相談者の資産状況や収入、リスク許容度などを総合的に判断し、株式や投資信託、iDeCoなどの幅広い運用商品を提案してくれるでしょう。

ただし、担当するFPによって専門分野が異なります。投資に詳しいFPもいれば相続に強いFPもいるため、自身の相談したい内容とFPの得意分野がマッチしているか、FP事務所のホームページなどで事前に確認しておくとよいでしょう。

担当者が変わることが少ない

転勤や部署移動などで担当者が変わることが多い企業系FPに対し、独立系FPは1人ないしは少人数で営業しているため、基本的に担当者の変更はありません。そのため、独立系FPは相談者と信頼関係を築きやすいメリットがあります。

FPへの相談は非常にデリケートな内容が多いものです。相談を進めていけば、家計状況や家族計画、さらには人生設計に至るまでさまざまです。お金だけでなく人生の価値観まで話し込む機会も出てきます。

そのため、自身の経済状況や悩み、理想を素直に伝えるには、FPとの信頼関係が不可欠です。もし自身に合うFPと出会えれば、そのまま信頼関係を築いていき、長く付き合うことができるでしょう。

有料のFP相談を利用する際の注意点

ここまで、独立系FPの概要やメリットを解説しましたが、納得のいくサービスを受けるためには、次の点に注意する必要があります。

中立的な立場でないFPもいる

独立系FPが100%中立的な立場であるとは限りません。独立系FPと称しながらも、実際には特定の保険商品を販売することがメインな事務所もあります。これは、独立系FPの中にも、特定の保険会社と深いつながりを持ち、その会社の商品を積極的に提案するケースがあるためです。

そのため、独立系FPを選ぶ際には、そのFPが本当に中立的な立場を保持しているのか、どのような金融商品を扱っているのかを事務所ホームページなどで確認しておくことが重要です。

独立系FPの情報が少なくて見つけるのが難しい

独立系FPは広告や宣伝活動が限られています。また、企業系FPに比べて数が少ないため、一般的にその存在が認知されていないことが多いです。そのため、信頼できるFPを探す際には、事務所ホームページや独立系FPが開催しているセミナーを通じて見つける必要があるでしょう。

なお、独立系FPの見つけ方については以下の記事を参考にしてください。


独立系FPの効率的な探し方はある!? 探し方と選ぶ際のポイントについて解説

お金の相談は独立系FPに相談を!

独立系FPの多くが有料サービスになる理由は、完全中立であり、保険販売などから得られる手数料に依存しないビジネスモデルになっているからです。

有料相談をする場合は「1時間あたり〇〇円」といった形で相談料を支払うことが多く、相場としては1時間当たり5,000円~10,000円が最も多いようです。

相談する際に費用はかかりますが、独立系FPに相談することで中立的な立場から最適な提案をしてくれるでしょう。これからお金の相談を検討している方は、この機会に独立系FPに相談してみてはいかがでしょうか。

神戸で独立系FPをお探しの方は「NEWSTYLE神戸FP相談」でも相談可能です。

「NEWSTYLE神戸FP相談」では完全中立で金融商品をいっさい販売しない独立系FPが相談者様の利益を最優先して対応致します。

オンラインでも対応可能なため、神戸以外の方からのご相談もお待ちしております。



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この記事を書いた人

ツヨシのアバター ツヨシ ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

大学卒業後、医薬品・医療機器会社に就職。
在職中にFP1級、CFP、宅地建物取引士に独学で合格。
会社を退職後、未経験から神戸で数少ない独立系FPとして起業。
現在は相談業務、執筆業務を中心に活動中。

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