「今月も節約したはずなのにお金が残らなかった」と嘆いている人は多いのではないでしょうか?「自分は貯蓄できない人間だ」と悩みを抱えている人もいるでしょう。
しかし、貯蓄ができないのは「貯蓄するための方法」を知らないだけです。
貯蓄は気合いでするものではありません。また貯蓄できない体質などもありません。単なる「技術」の問題です。大事なことは貯蓄ができる「仕組み」を作るだけです。
この記事を読むことで、貯蓄できない人の特徴を把握でき、どうすれば「貯蓄できる体質」になれるかを理解できるでしょう。
解決方法はとても簡単なので、ぜひ最後までご覧ください。
貯蓄できない人の特徴4選
貯蓄できない人の特徴はズバリ以下の項目があげられます。
- 無駄な出費が多い
- 貯蓄する目的がハッキリしない
- 余ったお金を貯蓄しようとする
- そもそも収入が低い
上記にあてはまっている人は、なかなか貯蓄がうまくいっていない可能性が高いです。しかし、まだまだ改善の余地があるので、あきらめず最後までご覧ください。
無駄な出費が多い
無駄は出費が多い人は、「定価」で物を購入しているケースが多いです。
その代表格がコンビニ利用です。
コンビニはとても便利です。店舗もコンパクトにまとまっていて、レジまでの導線も短く時短にもなりますよね。ちょっとした飲み物などをついコンビニで済ませてしまうという人も多いはずです。
しかし、500mlの飲料水をコンビニで購入すれば、1本150円ほどかかります。同じものをスーパーで購入するとどうでしょう。1本80円程度で購入できたりしますよね。このように、同じ飲料水を買うにしてもコンビニとスーパーでは倍近い差が生じることになります。
最初は数十円の差でも、これを数十年にわたって繰り返すととんでもない差が生じることは理解できるはずです。
たとえば、コンビニで毎日150円の飲料水を1本買った場合、年間で54,750円(150円×365日)の費用がかかります。一方、スーパーで80円の飲料水を購入した場合ですと、年間で29,200円(80円×365日)の費用で済みます。その差は25,550円となり、年間で考えると以外と大きいものになりますよね。
つまり、これを10年続けた場合は255,500円に及びます。このように、少しの差を安易に考えていると長期的に見れば大きな金額の損失につながる可能性があります。
貯金する目的がハッキリしない
やみくもに貯蓄しようと思ってもなかなか上手くいかないものです。何事も目標や目的があって達成することができます。貯蓄することもそれと同じです。
余ったお金を貯蓄しようとする
「人はもらったものを全て残さず使う習性がある」といわれています。
そのため、毎月残ったお金を貯金しようと考えていても給料前には全くお金が残っていないことが多いです。人はお金があれば使ってしまう生き物であることをきちんと認識しておきましょう。
収入が低い
どれだけ節約をしても、そもそもの収入が低ければ貯蓄は難しいでしょう。
なぜなら生活費を下げるのも限界があるからです。
しかし、それを理由に貯蓄をあきらめていては前には進めません。
今すぐに収入を上げることは難しいかもしれませんが、月に数千円でも貯蓄する習慣を身につけるようにしましょう。
解決方法を4つ紹介
貯蓄するための解決方法として次のことを意識してみましょう。
- 目標をたてる
- 固定費を見直す
- 先取り貯蓄する
- 収入をあげる
目標を明確化する、ゴールの設定
貯蓄できない人の特徴として、「貯金する目的がハッキリしない」とあげました。
その反対に、しっかりと目標や目的をもつことができればモチベーションもあがり、貯蓄も続けやすくなります。
貯金の目標とは、たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 65歳までに2,000万円貯める。老後資金のため
- 半年までに50万円貯める。その50万円で海外旅行に行く
- 5年で500万円貯める。その500万円で起業する
お金を何に使うかが決まっていれば、モチベーションも上がり、それに向けて突き進んでいけるはずです。まずは、自身が何のためにお金を貯めるのかを明確にしていきましょう。
固定費を見直す
毎月の支出額を節約するには「固定費」を削減することが一番手っ取り早い方法です。
なぜなら、固定費は一度見直しさえすれば、勝手に節約が完了するからです。貯金ができない人の多くは、支出の中で「固定費」の割合が高くなっています。
固定費とは主に以下のような費用のことです。
- 住居費(住宅ローン、家賃)
- 通信費(スマホ、通信費)
- 保険(生命保険、医療保険)
- 水道・光熱費
- 教育費(給食費、習い事の月謝など)
- 車のローン
本当は不要と感じているのにも関わらず、面倒という理由で解約をせずに続けてしまっているものはありませんか?
ほんの少しの手間を惜しまずに行動することで結果的に効率的な節約ができます。
例えば、スマホを大手キャリアから格安スマホに切り替える。生命保険の見直しをする。などを試して、月に1万円でも固定費を見直すことができれば、それだけで年間12万円。10年で120万円の固定費の削減ができます。
毎月の支出をストレスなく減らすために、まずは固定費の見直しを優先してみましょう。
先取り貯蓄をする
貯蓄を成功させる秘訣は、「継続する」ことですが、継続するにあたって効果的な方法は「先取り貯蓄」をすることです。
「先取り貯蓄」とは、給料が入った時点で収入の一定割合を先に貯蓄に回すことです。先取り貯蓄をすることで前述で説明した「人はもらったものを全て残さず使う習性がある」ことに対抗でき、無意識のうちに貯金ができる状態を作れます。
貯蓄できない人は「給料が入る→お金を使う→余れば貯蓄する」の手順。
貯蓄できる人はこうです。
「給料が入る→先に貯蓄する→残ったお金を使う」という手順です。
給料が入った時点で一定額を先に貯蓄に回し、そして残りのお金で生活しましょう。
先取り貯蓄をすることで手取りが減ってしまいますが、実際やってみると残ったお金を工夫して使い、以外にストレスなく生活できるものです。
収入を上げる
年収が低ければ、どうしても貯金できる金額に限界があります。
そのような場合は、副業をして収入を増やしたり、資格を取得し、会社から手当てを支給してもらうなど、増やせる選択肢を探ってみましょう。
主な副業は以下のとおりです。
・パートやアルバイト
・webライター
・動画編集
・せどり
他にもクラウドソーシングを活用することで、上記以外の仕事を見つけられます。一度確認してみてはいかがでしょうか。
また、新しい環境に飛びだす勇気がある人は転職をして収入をあげる方法も選択肢の1つでしょう。転職先によっては年間100万円以上も収入がアップするケースも多いようです。
平均貯蓄額っていくらぐらい?30代二人以上世帯の場合
ここでは、30代二人以上世帯の平均・中央値はいくらなのか確認していきます。
自身が現在どの位置にいるのかを把握することで、これから貯蓄をするうえで重要な基準となるでしょう。
金融資産保有額 | 回答・割合 |
---|---|
平均 | 752万円 |
中央値 | 238万円 |
非保有 | 22.7% |
100万円未満 | 11.5% |
100~200万円未満 | 9.9% |
200~300万円未満 | 7.0% |
300~400万円未満 | 6.8% |
400~500万円未満 | 4.4% |
500~700万円未満 | 9.4% |
700~1000万円未満 | 6.7% |
1000~1500万円未満 | 6.4% |
1500~2000万円未満 | 4.1% |
2000~3000万円未満 | 3.7% |
3000万円以上 | 3.3% |
無回答 | 4.1% |
平均貯蓄額が752万円と高くなっていて驚いている人も多いかもしれません。それもそのはずです。このような平均値を計算するときには落とし穴があるのです。
平均が752万円と高くなっている理由。それは、3,000万円以上の資産を保有している人が平均を大きく押し上げているからです。
みなさんが見るべきポイントは平均値ではなく「中央値」です。
中央値でみると、30代二人以上世帯の大半は238万円あたりだということがわかります。この金額を基準に自身が上か下かを把握しましょう。
もし、現在中央値より下に位置してしまっていても悲観的にならないでください。年金生活までまだまだ時間は残っています。この機会に貯蓄できる仕組みを作り、少しずつ資産を増やしていきましょう。
貯蓄は年間10%~20%を先取り
先取り貯蓄を理解し、いざ貯蓄していこうとなったものの、いったいいくら貯蓄すればよいのでしょうか。
おすすめは、収入の10〜20%を先取り貯蓄に回す方法です。
例えば、月の給料手取り額が30万円の場合、毎月3万円〜6万円を先取り貯蓄に回しましょう。
そして、残りの24〜27万円を生活費に充てます。
すると、24〜27万円で生活するために固定費を見直すなどの工夫をし、なんとか24~27万円の範囲内で支出を抑えることができます。このような方法であれば無理なく貯蓄できそうですよね?
ただし、貯金は続けることが大事なので、無理のない範囲で行いましょう。
まとめ
貯蓄できない人の解決策として以下のことに取り組んでみましょう。
- 目標をたてる
- 固定費を見直す
- 先取貯蓄
- 収入をあげる
このうち「先取り貯蓄」と「固定費の見直し」はすぐに始められます。この記事を読み終えたらすぐに実践してください。
そして、貯蓄ができれば、自分に自信が持てるようになります。さらに人生の選択肢も増えるはずです。
最初は貯蓄してもたいした額になりませんが、10年、20年と続けることで、いずれ大きな貯蓄額になるでしょう。
しっかりと目標や目的を持って貯蓄に励んでください!