独立系FPが解説!誰にでもできる資産形成の方法

家計の見直し


子供の大学卒業までの教育資金1000万円。
定年後の老後資金2000万円。

みなさんは現在の生活スタイルでこれらの資産を準備できますか?

なかなか給料が上がらない今の時代。一生懸命働いて稼いだお金も「住宅ローン」や「光熱費」「通信費」などの支払いに消えてしまい、いっこうに貯蓄できない状況。貯蓄できたと思ったら急な飲み会や結婚式などの出費で消えてしまう。

気がつけば30代に入り、資産といえるものはなに一つ残っていない方も多いことでしょう。
しかし悲観ばかりしていても何も変わりません。資産を築く方法はじつはとてもシンプルで、だれでもできることなのです。

この記事では、資産形成の全体的な流れを分かりやすく説明します。また、運用商品についても解説するため、投資に興味がある方にも参考になるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

目次

資産形成に必要なのは、3つの力を伸ばすこと!

じつは資産形成をする方法は次の3つだけです。

  • 支出を減らす
  • 収入を増やす
  • 運用する

これらの3つを実践し、以下の流れを作ることです。

支出を減らし、月数万円の余剰資金を作る。
収入を増やし、月数万円の余剰資金を作る。
これらの余剰資金の一部を貯蓄、一部を資産運用に回す。

これらの「仕組み」を作ることができれば、加速度的に資産形成ができます。

それでは3つの方法をもう少し具体的に説明します。

支出を減らす

3つの方法のなかで、すぐにでも実践できるのは支出を減らすことです。
まずは「支出を減らす」ことから取り組みましょう。

「支出を減らす」と聞いて以下のような項目をイメージする人も多いのではないでしょうか。

  • 食費を削る
  • 安さを求めて何軒もはしごする
  • エアコンをつけない
  • こまめに電源を切る
  • 水道の出しっぱなしをしない

もちろん、これらは非常に大事ですし、これらを積み重ねることによって、月に1万円以上節約することも可能でしょう。しかし、もっとシンプルで、もっと大きな節約方法があります。

それは、毎月支払っている「固定費の削減」です。
固定費に該当するのは次のような項目です。

  • 住居費(家賃、住宅ローン)
  • 通信費(携帯電話、インターネット)
  • 保険料(生命保険、医療保険)

上記のような固定費を削減するためには「解約・新規申込み」といった面倒な手続きが必要となり、どうしても最初の段階で手間がかかってしまいます。しかし、それさえクリアすれば、あとは自然に毎月何万円ものお金が節約できます。

収入を増やす

続いては「収入を増やす」です。収入を増やす方法は主に以下の項目が挙げられます。

  • 副業する
  • 転職する
  • 専業主婦の奥さんに働いてもらう
  • 労働期間を延ばす
  • 節税する

このうち、副業と転職は少しハードルが高くなるかもしれません。

また副業に関しては、本業以外で「アルバイト」をするパターンと「せどり」や「コンサル講師」「Webライター」「プログラマー」など、個人事業主的な立場で仕事をもらう方法があります。

アルバイトの場合は肉体的にも時間的にもかなりハードといえます。「せどり」や「コンサル講師」などは専門的スキルが必要。

まだ専門的スキルがない人は「節税する」「専業主婦の奥さんに働いてもらう」あたりが取り組みやすい項目といえるでしょう。

「節税する」
会社員などが利用しやすい節税方法は主に以下の6項目が挙げられます。

  • 住宅ローン減税
  • ふるさと納税
  • iDeCo
  • NISA
  • つみたてNISA
  • 生命保険料控除

もし住宅ローン減税ができた場合、年間に支払った所得税の一部が還付され、次期住民税を最小限に抑えられる人もいます。

住宅ローン減税でなくとも、その他の節税効果のある制度を利用すれば、年間数万円以上の節税も期待できるでしょう。

「専業主婦の妻に働いてもらう」
これは、妻の協力のもとで達成が可能のため、夫婦でしっかりと話し合うことが大事です。そして月に2万円でも稼いでもらうことです。この2万円を将来のために貯蓄や運用に回せば20年後、30年後に大きな資産を築くことができるでしょう。

運用する


運用に関しては、元本割れのリスクがありますので、自身のリスク許容度をきちんと理解し、それぞれの価値観のもとで行ってください。

なお、教育資金、老後資金を運用をせず、貯蓄のみで準備できる人は、無理に運用をしなくても良いでしょう。

例えば、年齢30歳で老後資金2000万円を目標にしているとしましょう。
そして、65歳までの35年間に毎年58万円貯蓄できれば、資産運用しなくても2000万円という目標達成できます。

一方で、老後資金5000万円を目標にした場合は年間143万円を貯蓄する必要があります。
子育て世帯などの人からすると年間143万円を貯蓄するのはなかなか厳しいかもしれません。
そうした場合に有効な選択肢となるのが資産運用です。

貯蓄額の一部を運用に回し、自身の代わりにお金に働いてもらうのです。次項で主な運用商品を紹介していきます。

主な運用商品

国内で運用できる商品は数多く存在し、主に以下のようなものがあります。

  • NISA
  • iDeCo(確定拠出型年金)
  • 株式投資
  • 投資信託
  • 外貨預金
  • 債券
  • FX
  • 暗号資産
  • 不動産
  • 先物取引

このなかで特におすすめは次の2つです。

  • NISA
  • iDeCo、確定拠出型年金


以下で詳しくみていきましょう。

NISA

NISAとは、「少額投資非課税制度」の略で、NISAを利用した場合に、投資で得られた利益を非課税で運用できる制度です。通常、投資で得た利益には約20%の税金が発生します。しかし、NISA口座で運用して得た利益には税金が課されず、すべて自身の利益として手元に置いておくことが可能です。

NISA口座を活用して投資信託を購入すると、最小100円から投資できます。そのため、投資経験が浅い人や、投資初心者の人はまずはNISA口座を開設し、少額から投資を始めることをおすすめします。

NISAについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

iDeCo(確定拠出型年金)

iDeCoとは、国民年金や厚生年金とは別に給付を受けられる私的年金制度のことです。公的年金とは異なり加入は任意です。iDeCoは年金原資を運用しながら準備するため、上手くいけば掛金より多くの年金を受け取れるでしょう。

そして、60歳以降に掛金と運用益の合計を年金として受給が開始されます。

iDeCoのメリットは掛金が全額所得控除になることです。節税対策が限られる会社員の人にとっては節税効果の高い商品になります。また、運用益にも税金が発生せず、60歳以降に掛金等を受け取るときも「退職所得控除」や「公的年金控除」の税金優遇制度を活用できる点も魅力の1つでしょう。

ただし、iDeCoは原則60歳以降でないと掛金を引き出すことができません。そのため、iDeCoの活用を検討する際は、60歳まで引き出す必要のない資金でおこないましょう。

まとめ

今回は資産形成方法の全体的な流れをご説明しました。
資産形成で重要なこと3つ!

  • 支出を減らす
  • 収入を増やす
  • 運用する

まずは固定費を見直し、支出を減らして余剰資金を確保しましょう。

次に、今より少し収入を増やして余剰資金を確保することです。

確保した余剰資金の一部を貯蓄に、そして一部を資産運用に回して自身の代わりにお金に働いてもらいましょう。

この仕組みを作ることができれば資産が資産を生み、自然に資産形成ができるようになります。

30代はまたまだ年金生活まで時間があります。今から少しずつ資産形成していき、お金に振り回されない人生を歩んでいきましょう!投資について詳しく知りたい方はお金の専門家である独立系FPに相談することをおすすめします。

もし、神戸で独立系FPをお探しの方は「NEWSTYLE神戸FP相談」でも相談が可能です。

「NEWSTYLE神戸FP相談」では完全中立で金融商品をいっさい販売しない独立系FPが相談者様の利益を優先して対応致します。

オンラインでも対応可能なため、神戸以外の方からのご相談もお待ちしております。

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この記事を書いた人

ツヨシのアバター ツヨシ ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

大学卒業後、医薬品・医療機器会社に就職。
在職中にFP1級、CFP、宅地建物取引士に独学で合格。
会社を退職後、未経験から神戸で数少ない独立系FPとして起業。
現在は相談業務、執筆業務を中心に活動中。

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