FXで長期運用する方法 パート①

前回の記事でFXの紹介をしました。
外貨預金(外貨定期預金)するなら、FXで外貨を保有した方が金利(スワップポイント)が高くてお得、という内容でしたが、FXには他にもさまざまな運用方法があります。
今回はその中から、低リスクでだれでも簡単にできる、FX積立(FXによる積立て投資)を紹介します。

目次

「FX積立とは」

FX積立とは、SBI FXトレードなどの業者が取り扱っているサービスで、
FXで外貨を積立していくことです。
少ない金額で始められるので、投資初心者におすすめのサービスです。



手順は簡単です。

上記5つを最初に設定するだけ。

設定はすごく簡単ですよね。
つぎは手順の中身について解説していきます。

1,購入する通貨ペアを選択する(どの通貨で積み立てをするのか決めます)

  • 米国ドル
  • イギリスポンド
  • オーストラリアドル
  • ニュージーランドドル
  • カナダドル
  • 南アフリカランド

主な通貨はこのあたりです。
扱っている通貨はFX業者によって異なります。

2,購入間隔の選択

毎日、毎週、毎月をあらかじめ設定すると、その間隔で自動購入されます。

3,購入額の選択

毎回いくら購入するかを選択します。

4,レバレッジの選択(レバレッジを何倍にするかを選択します。)

FX積立のレバレッジは、1倍・2倍・3倍から選びます。
ここはレバレッジ1倍で選んでください。
あくまでも自己資金内での運用を心掛けましょう。


レバレッジのおさらい。

FXのレバレッジとは?
「FXのレバレッジ」とは、自己資金以上の額で取引をすること。
最大25倍に設定が可能で、仮に100万円の資金をレバレッジを設定すれば2,500万円として運用することができます。
レバレッジは少ない資金で多く稼ぐことができる反面、損失も大きくなるリスクがあるので、投資初心者の人にはおすすめできません。

5,スワップポイントの使い方の選択

入ったスワップポイントを「貯める」「再投資」「分配」から選択します

「貯める」 そのまま口座に保有しておくこと。
「再投資」 そのスワップポイントを投資に回すこと。
「分配」  外貨を円に替えて引き出すこと。

スワップポイントとは?

簡単に言うと「利息」のことです。
FXの場合、スワップポイントは土日を除いて毎日受け取れることになります。


以上5項目を設定したら完了です!

あっという間にできました!

「FX積立のメリット、デメリット」

ここからは、
FX積立のメリット、デメリットについて解説します!

FX積立のメリット

1,「手軽にできる」

FX積立は「つみたてNISA」同様、最初に設定だけしておけば、
あとは自動的に外貨が購入されるので、そのあとはほったらかしでかまいません。
仕事が忙しい人、あまり投資に時間を掛けられない人でも無理なく行うことができます。

2,「投資の4原則を実行できる」


FX積立でも筆者がいつも唱えている「4つの原則」の実行可能です。

4つの原則とは

  1. 長期投資     
  2. 分散投資
  3. 積立て投資(ドルコスト平均方)
  4. 複利運用

詳しくは過去に投稿した「資産運用とは?理解すべき4つの原則」で確認してみてください。

3,「少額からできる」


FX取引では通常、最低1,000通貨からの取引になります。
1ドル100円の場合
1,000通貨×100円=100,000円からでないとドルを購入することができません。
投資初心者のひとがいきなり100,000円もの資金から取引きするのは怖いですよね。

しかしFX積立の場合は1ドルから購入可能!
つまり約100円から購入できることになります。

4,「リスクは為替損のみ」

金利の変動、流動性などの細かいリスクはありますが、基本的にこの運用方法では為替リスクのみになります。

もし、ドル建ての米国株を購入した場合は、

  • 為替リスク
  • 株価変動リスク

この2つのリスクを一緒に背負うことになります。

例)1,FXのみの場合

1ドル100円時に1,000ドル(10万円)購入
1ドル90円まで円高になった
1,000ドル×90円=9,0000円
▲10,000円

例)2,ドルで米国株を購入した場合
1ドル100円時にドル建てで1,000ドル(10万円)の米国株を購入
株価が900ドルに下がり、
ドルも1ドル90円まで円高になってしまった
900ドル×90円=81,000円
▲19,000円

例)2のドルで米国株を購入した場合の方が倍近くの損失がでます。

上記でわかるように、ドル建ての米国株より、FXのみの取引の方がリスクが抑えられているので、安心して取引きができるといえます。

FX積立のデメリット

1,「スプレッド幅が通常のFXよりも広い」

FX積立は、通常のFX取引きよりも、スプレッドが広く設定されていて、少しだけ割高な手数料を支払うことになります。

スプレッドとは簡単にいうと手数料のことです。


為替レートが1ドル100円の時、そのまま100円で買うことはできません。
100円に手数料分を上乗せされたレートで買います。
例えば、
101円などで購入する場合、1円がスプレッドです。

通常のFXでは外貨預金などに比べると圧倒的にこの手数料が安いのですが、FX積立は少し割高です。
米ドルであればスプレッドが約0.05円(5銭)ほどで、割高といっても外貨預金に比べるとまだまだ低い手数料です。

2,「ドル建て米国株よりリターンが少ない」

メリット欄で「リスクは為替損のみ」を説明しましたが、
その反面リターンはドル建て米国株より低くなります。


ドル建て米国株の場合、為替と株価で両方のリターンを得るチャンスがありますが、
FX積立は為替差益と少しのスワップポイントのみです。

例)1,FXのみの場合
1ドル100円時に1000ドル(10万円)購入
1ドル110円まで円安になった
1,000ドル×110円=110,000円
110,000円の利益

例)2,ドルで米国株を購入した場合
1ドル100円時にドル建てで1,000ドル(10万円)の米国株を購入
株価が1,100ドルに上がり、ドルも1ドル110円まで円安になった
1,100ドル×110円=121,000円
21,000円の利益

例)2のドルで米国株を購入した場合の方が倍近くの利益がでます。

「オススメの運用方法」

オススメの運用方法はこれです!

  • 米ドルの積立
  • 毎月10,000円
  • レバレッジ1倍
  • スワップポイントは再投資

あとは自動的に、

  • 積立投資を実行
  • 10年や20年と長期運用
  • 日本円と米ドルで分散投資
  • スワップポイントの再投資で複利運用


こうして4つ原則を実行していきます。

「オススメのFX業者」

SBI FXトレード


筆者がいつも伝えている投資の4つの原則を自動的にできる業者が
SBI FXトレードになります。
SBI FXトレードはFX業者の中でも、スプレッド、スワップポイントが業界高水準。
そしてスマートフォンアプリも見やすい。

とくにSBI FXトレードは、少ない資金で取引できるので、投資初心者の人は、低リスクで取引きできる「SBI FXトレード」を選択するのが無難です。
時期によっては口座開設キャンペーンも実施しているので、タイミングをみて口座開設してみてはいかがでしょうか?

まとめ

それでは今回の内容をおさらいしましょう。

FX積立とは、名前の通りFXで外貨を積立していくこと。

やり方は簡単!最初に以下の設定をするだけ

  1. 購入する通貨ペアの選択
  2. 購入間隔の選択
  3. 購入額の選択
  4. レバレッジの選択
  5. スワップポイントの使い方の選択

FX積立のメリット

  • 手軽にできる
  • 投資の4原則を実行できる
  • 少額からできる
  • リスクは為替損のみ

FX積立のデメリット

  • スプレッド幅が通常のFXよりも広い
  • ドル建て米国株よりリターンが少ない

オススメの運用方法

  • 米ドルの積立
  • 毎月10,000円
  • レバレッジ1倍
  • スワップポイントは再投資

オススメのFX業者

筆者がオススメするFX業者は
SBI FXトレード

今回は以上になります。
高いレバレッジをかけてギャンブルのような投資ができるFXですが
やりかた次第では、FXでもコツコツと運用することは可能です。
むしろ資産分散として、外貨を保有することは重要なリスクヘッジになります。


また、あくまでも投資は自己責任であり、元本が保証されているものではございません。さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なってください。
元本割れしても恨みっこなしです。

それではまた、よろしくお願いします!

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この記事を書いた人

ツヨシのアバター ツヨシ ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

大学卒業後、医薬品・医療機器会社に就職。
在職中にFP1級、CFP、宅地建物取引士に独学で合格。
会社を退職後、未経験から神戸で数少ない独立系FPとして起業。
現在は相談業務、執筆業務を中心に活動中。

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