古典的な投資詐欺【ポンジスキーム】とは?

投資の知識があまり無い人、貯蓄が多くある高齢者に「月10%の配当金をだせる」と持ちかけてくる怪しい人物。
100%近くが詐欺師です。
ポンジスキームと言う昔からある詐欺になります。

自分は大丈夫だろうと思っている人は完全に油断しています。


昨年も被害者1,500人、被害総額80億円のポンジスキーム詐欺事件が起きています。
ニュースにはならない小さな詐欺は私たちの周りで日々発生しています。
今回はポンジスキームの解説をします。
このような詐欺に自分が頑張って貯めたお金を奪われないようしっかり知識を持ちましょう。

目次

ポンジスキームとは?


ポンジスキームとは、

「金融商品の運用として出資金を集め、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集めます。
実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻したり、行方をくらましたりしてお金を騙し取る手法です。

アメリカで天才詐欺師といわれた、チャールズ・ポンジがその名の由来です。

ポンジスキームの手口


先ほど説明した通り、

ポンジスキームは「金融商品を運用し、出た利益を配当金として支払う」と言って出資金を集めます。

実際の運用実態は全くありません。

最初の数ヶ月は配当が支払われますが、実際は複数の出資者から集めた出資金で配当として支払っているだけです。
そして、出資者と出資金が多くなったタイミングで破綻したり、行方をくらまします。

例えばこのような謳い文句で詐欺師は近づいてきます。

詐欺師

「元本保証」
「月利12%」
「毎月配当がある」


月利12%??!

これを鵜呑みにすると、
仮に100万円出資した場合、最初は毎月12万円の配当を受け取ることができます。
出資した人は配当金が入金され、詐欺ではなかったと安心してしまいます。
そして何ヵ月か配当金を支払って、出資者が安心仕切ったタイミングで、さらに出資金の勧誘をします。


何ヵ月も配当金を受け取った出資者は詐欺師のことを完全に信用しているので、
100万円、300万円、中には1,000万円以上を追加で出資してしまう人がいます。
そして、ある日突然この会社が破綻したり、連絡がつかなくなります。


こうなると、だまされたお金はほぼ戻ってくることは不可能になります。
詐欺師を捕まえることができても「出資金は投資ですべて使った」「出資金を投資で増やそうと思ったが、失敗した」などと主張し、逃げ切るのがポンジスキームのやり方です。


きちんと配当を支払おうとする意思があったため、詐欺とは認められないのです。

ポンジスキームの見分け方

ポンジスキームにはいくつかの特徴があります。
以下のような魅力的な投資を勧誘してきます。

利回りが月利10%以上
元本保証

この段階でポンジスキームと思ってもらって良いです。

みなさん、投資をするにあたって、適正な利回りは何%かご存知ですか?
せいぜい年利3~7%くらいです。

あの投資の神様「ウォーレン・バフェット」でも年利20%ほどです。

それを年利ではなく月利10%などと謳ってくる人は完全にヤバいことが分かります。
本当に月利10%で運用できるなら、出資金を集める必要もないのです。

そして、投資に元本保証などありません。

投資対象の商品を販売する人は元本保証などの言葉を使ってはいけないのです。
投資経験者からすれば、元本保証と言っている時点で詐欺と気付きます。

対処法はあるのか

まず、勧誘が来たら絶対に断ってください。


投資に美味しい話しはありません。
投資はじっくりコツコツしていくものです。

騙されていることに気づいた場合

すぐに出資金を返金してもらいに行きましょう!
返金に応じない場合、何度も何度も返金を要求してください。
詐欺師に「こいつヤバいな」と思われるくらいでちょうど良いです。
詐欺師からすると、出資者1人の返金で済むなら採算が合うので、話が広まる前にこの人に返金しておこうとなるのです。

すでに破綻や、連絡がつかなくなった場合は警察に相談。


ただし、この段階になると騙された出資金を取り戻すのは困難になります。
弁護士や探偵に相談するのも有りかと思いますが、費用がかかりますので、その辺りを考慮して考える必要があります。

まとめ

ポンジスキームとは


「金融商品の運用として出資金を集め、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集めます。実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻したり、行方をくらましたりしてお金を騙し取る手法。

ポンジスキームの見分け方

  • 利回りが月利10%以上
  • 元本保証

この段階でポンジスキームと思ってもらって良いです。

対処法

まず、このような勧誘が来たら絶対に断ってください。
もし、騙されていることに気づいた場合、すぐに出資金を返金してもらいに行きましょう!
すでに破綻や、連絡がつかなくなった場合は、警察に相談。
場合によったら弁護士や探偵に相談。

今回は以上になります。
みなさんが必死で働いて貯めたお金を詐欺師はいつも狙っております。
絶対に騙されないようしっかりとガードを固めておきましょう!

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興味のある方はチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

ツヨシのアバター ツヨシ ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

大学卒業後、医薬品・医療機器会社に就職。
在職中にFP1級、CFP、宅地建物取引士に独学で合格。
会社を退職後、未経験から神戸で数少ない独立系FPとして起業。
現在は相談業務、執筆業務を中心に活動中。

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